子供が突然学校に行きたくないと言ってきたとき、親はどうするべきか

保護者向け
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こども
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どうしても今日休みたい。。。

子供に突然、こんなことを言われたらあなたならどうしますか。怒って無理やり学校に行かせるという人もいれば、理由を聞いて、その内容によって休ませるか登校させるか判断するという人もいるでしょう。

しかし、肉体的にも精神的にも成長途中の子供たちには、我々大人には理解できない悩みをもっていることがあります。休みたいと思っている理由を聞いたり、強引に学校に行かせてしまう前に、ひととおり、この記事に目を通してください。

つい最近まで高校生だった私が自分の経験を踏まえて、子供たちがどう考えているのか、ありのままにお伝えします。

なお、この記事は普段休みたがらない子供が突然休みたいと言ってきた場合を想定して執筆しました。

休みたがる理由を無理に聞くな

顔を隠して悩む子供

休みたがっている子供に、保護者が「なんで学校行きたくないの?」と訊くことは「学校に行け」と言っているのと変わりません。少なくとも、子供はプレッシャーを感じることでしょう。

自分の親に聞かれた子供たちは、次のように考えてしまいます。

  • 休みたい理由を理解してくれなかったらどうしよう
  • くだらない理由って言われて無理やり登校させられるかも
  • 自分でも理由はわからないけど、「わからない」と言ったら怒られそう

もし、子供に「水泳の授業が本当に嫌だから休みたい」と言われたら、あなたはどうするでしょうか。欠席することを認めますか、それとも水泳の授業だけ休むように言いますか。

「○○の授業が嫌だから休みたい」というのは一般的に甘えだと思われがちです。確かに、甘えでそう言っている場合も少なくないでしょう。

ただ、そんな子供の中に本当に悩んでいる子供の存在があることを忘れないでください。自分の肌を露出することに極端な拒否感を示す子供もいますし、極端に水が怖い、という子供もいます。

そんな子供たちが「水泳が嫌だ」というのを一概に甘え、と一蹴するのは如何なものでしょうか。

また、本人たちにも学校に行きたくないと感じる理由がわかっていない可能性もあります。そんな子供たち向けに書いた記事がありますので、そちらを参考にしてみるのもいいでしょう。

でも一応原因は聞きたいときはどうするのか

それでも、一応本人から直接行きたくない理由を聞きたい、という保護者も多いかと存じます。むしろ、ほぼ全員の保護者がそう思っているでしょう。

どうしても本人に訊く場合、タイミングが本当に大事です。実際に、私も中学生時代、このタイミングによって自分の精神的な安らぎの程度が大きく左右されていました。

そのタイミングとは、放課後、すべての授業が終わった後です。

朝に訊いてしまうと、子供は「今日はやっぱり学校に行かされるのか」と感じてしまいます。

すべてが終わった放課後に訊くことにより、「どっちにしろ、今日は学校に行く必要はなくなった」と安心させることができ、より本音を聞き出しやすいことでしょう。

子供が学校に行きたがらない日の朝、あなたがすべきことは

  • 体調が悪いわけではないのか確認
  • 昼ご飯の場所を教える(子供を留守番させる場合)
  • 学校に行きたくなったらいつでも行っていいということを伝える

この3つだけです。これ以外は普段と同じように接してあげてください。

同じ状況が数日続く場合

不登校の子どもたちを国際的な診断基準を用いて診断すると、社会不安障害、全般性不安障害、分離不安障害、強迫性障害、身体化障害、気分変調性障害、適応障害、統合失調症、気分障害、発達障害など、あらゆるケースが考えられます。

https://www.komagino.jp/sickness/school-refusal/

数日にわたって同じような状況が続くような場合、上記のような障害に当てはまる可能性があります。

なるべく近いうちに精神科で受診し、事実の確認をしてください。

なお、絶対に「今日休んだんだから、明日は絶対に行きなさい!」など、プレッシャーをかけるような発言をしてはいけません。むしろ状況が悪化しますよ。

最後に

今回私が言いたいことを一言でいうと、

無理に学校に行かせること自体に価値はない

ということです。皆勤賞なんてクソくらえです。学校に行くこと自体に価値なんて微塵もありません。学生時代をどう過ごすかに価値があるのです。

1年間のうち、1週間、いや、数日くらい理由もなく休む日もあってもいいんじゃないですか、そういうスタンスの保護者のもとで育つ子供のほうが、よりのびのびと育つと確信しています。

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